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TikTokを活用した採用活動の方法や成功事例などをご紹介
TikTokを活用した採用活動の方法や成功事例などをご紹介
TikTokは10代から20代の若者を中心として、多くの人に見てもらうためのショート動画を作成するアプリです。
スマートフォンひとつで動画の撮影や編集などすべての作業を行えることから、気軽さがメリットになります。
また、10代や20代の人は就職活動やアルバイトなどを行う年齢でもあるため、近年では採用活動のツールとしても用いられます。
こちらの記事では、TikTokを活用した採用活動の方法や成功事例などをご紹介します。
TikTokを利用した採用活動とは
TikTokは15秒から1分程度のショート動画を投稿・視聴できるSNSツール・アプリになります。
ユーザーは好きなときに、好きなタイミングで好きな動画を視聴できるため、スキマ時間にぴったりのアプリです。
また、先述の通りTikTokは動画の視聴だけではなく、投稿も可能なアプリであるため、毎日多くの動画が投稿されています。
好きなときに気軽にトレンドや情報をチェックできることから、10代や20代をはじめとした若年層からの支持を得ているのです。
近年ではTikTokを使って採用活動や広報活動、ブランディングに取り組む企業が増加傾向にあります。
TikTokを利用した採用活動を「TikTok採用」と呼ばれるように、新しい採用方法のひとつとして注目されています。
特に、1990年半ばから2010年代初頭に生まれた「Z世代」から高い支持を得ているため、新卒採用に用いられます。
また、就活に関する、面接や試験のアドバイスに関する動画も投稿されているため、そちらも参考にしている人が多いです。
TikTokは毎月の利用料がかからず低コストで始められることから、新規参入のハードルは低いといえます。
採用活動にTikTokを利用するメリット
こちらでは、採用活動にTikTokを利用するメリットをご紹介します。
企業や職場の雰囲気を伝えやすい
企業と個人間には金銭や法律、自由度の高さなど、さまざまな壁があると考えられます。
一般ユーザーのなかには、企業に対して「少しとっつきにくい」「お堅い」といったイメージを持つ人がいます。
就職活動においては、これらの考えは萎縮や就職後の不安を感じてしまう要因となってしまう可能性があります。
しかし、若年層に対してTikTokで配信することによって、このような考えの障壁を取り払えることがあるのです。
たとえば、大企業や有名企業の社員や役員が踊っている動画がたまにあります。
これはイメージの改善を図ることも目的に含まれており、自由な発想や風通しの良さなどをアピールしています。
現在では転職は一般的なものになりましたが、社風や企業文化があっていれば長く勤めたいものです。
これらを文章ではなく、15秒や1分といったショート動画にまとめることができる点は、TikTokのメリットといえます。
費用対効果が高い
一般的な採用活動に発生するコストは、メディア広告やセミナー開催費などを含めてひとりあたり100万円程度になります。
これらを実施する際には、事前に物品を準備したり、機材を購入したりする必要があるため、手間もかかるのです。
せっかく採用しても、社風に合わない・既存の社員と合わない場合は退職になる可能性が高くなります。
短期間で退職してしまうと、先述した採用コストがムダになってしまうため、出費がかさんでしまいます。
一方、TikTokの場合は初期費用0円で始めることができ、スマホひとつで動画の撮影・投稿が可能です。
また、事業登録を行ってビジネスアカウントにすることで、各種データの分析ができるようになります。
TikTok自体、拡散力が高いメディアであるため、広告費をかけずに多くのユーザーへ認知することができるのです。
このように、これまで高額な費用がかかっていたものが、ほとんど費用を抑えて運用できる点がメリットといえます。
まだ競合が少ない
先述の通り、TikTokは最近多くの企業が採用を含め、さまざまな目的で運用するようになりました。
TikTokだけではなく、X(旧Twitter)やFacebook、InstagramといったSNSも、使われることが多いツールです。
大企業や業種によっては多く採用されているTikTok・SNSですが、企業や産業全体で見るとまだまだ少ない状態です。
特に、TikTokについては参入企業が少ない傾向にあり、競合が少ない分自社のアピールができるチャンスといえます。
TikTokはダンス動画や音楽、エンターテイメントの場としてとらえられている一方、サービス面が薄いととらえられがちです。
しかし近年では、自社商品やサービスだけではなく、自社そのものの認知拡大などビジネス色が強い動画もあります。
ショート動画を通して自社のイメージが向上することによって、その企業に興味を持つ人が多くなる可能性が高まるでしょう。
就活生や新入社員世代が興味を持つことで志願者数が増加するため、採用にも良い影響をおよぼします。
動画制作が簡単にできる
「動画作成」という言葉を聞くと、専用の撮影機材や動画編集のエンジニアが必要になるといったイメージを持つ人がいます。
YouTubeをメインフィールドとしているYouTuberは、これらを実施していることが多いです。
編集から投稿までにも多くの時間を要してしまうため、どうしてもスピード感がひとつ損なわれる点はデメリットになります。
一方、TikTokの場合は撮影から編集作業まで、さまざまな作業をアプリ内で完結することができます。
動画内の文字入れやエフェクトをかける、音楽を挿入するといった作業を、誰でも比較的容易に実装が可能です。
また、作成した動画は投稿して完了ではなく、分析をして改善することが目的となります。
ビジネスアカウントの場合はアナリティクス機能を使えるため、継続したPDCAができるのです。
10代や20代のユーザーに広まっている理由のなかには、操作の容易さが含まれていると考えられます。
拡散力が高い
TikTokはほかのSNSと比較すると、フォロワーが少なくても一躍脚光を浴びる可能性がある点が差別化のポイントといえます。
数十人程度のフォロワー数でも、特定の動画を視聴されることによって認知度が高まる可能性があるのです。
TikTokが持つ特徴のひとつとして、アカウントを開設したばかりでも、独自のシステムで100人程度のユーザーに表示される可能性があります。
また、いいねやコメント数、動画視聴時間によっては、さらにほかのユーザーにも表示される仕組みとなっています。
そのため、動画の内容によっては新規参入をしても、急に認知が高まる可能性があるのです。
まさに「客が客を呼ぶ」という状態を作ることができる点が魅力であり、またたく間に情報が拡散される可能性があります。
採用活動にTikTokを利用するデメリット
一方、TikTokを採用活動に用いることで、下記のようなデメリット・リスクが発生することがあります。
長期的に継続した運用が必要
TikTokは単発では成果を得られず、継続して動画を作成・投稿することではじめて成果を得られるツールです。
認知拡大において重要となるのは、インパクトがある1個の動画ももちろんですが、継続してみてもらうための「接触回数」です。
ユーザーとしても、いつ配信するかがわからない配信者より、継続して配信してくれる人や企業のほうが興味を持ちやすくなります。
一般的に、TikTokでは2日に1回、週3回程度を目安に投稿すると、再生数を伸ばせるといわれています。
毎日投稿ができるのであれば1日1本が良いですが、動画の品質が低下するのであれば上記の頻度で投稿しましょう。
最近では一般ユーザーでも動画のクオリティが向上しているため、クリエイティブの内容にもこだわらなければなりません。
採用活動に用いる場合、低クオリティの動画を投稿すると、かえってマイナスブランディングになりがちです。
長期的に運用するということは、TikTokの運用に時間がかかるということになるため、人材と時間の確保も課題といえます。
運用に工数が発生する
TikTokは導入コストがかからず、ほかのSNSよりも比較的短期間で認知を拡大できるという特徴があります。
しかし、TikTokで採用活動を行うためには先述の通り、認知拡大や自社の理解を深めてもらうため継続した運用が必要です。
社員が運用するため人件費が発生するほか、投稿したデータや実績から継続したPDCAサイクルが求められます。
作成する動画の内容を検討する→投稿する→データを分析する→改善案を立案することがTikTokのPDCAサイクルです。
TikTokビジネスアカウントは外部リンクをプロフィールに設置できるため、採用の場合はエントリーページのリンクを設置します。
そのため、動画をただ視聴して終わりというわけではなく、実際に採用・エントリーをしてもらうことがゴールになります。
そのための導線設計が必要であり、常に行動と改善が必要なため、運用に工数が発生する点には注意しましょう。
一見片手間で運用ができると思われがちですが、TikTokは奥が深く、しっかりと社内体制を構築する必要があります。
炎上のリスクが付きまとう
近年ではインターネットは当たり前の存在となっているため、以前よりも企業と個人がつながりやすくなりました。
「ググる」という言葉があるように、わからないことがあればまずはインターネットで検索をするのが現代の課題解決方法です。
また、YouTubeやTikTokをはじめとした、気軽に気になることに関する動画を視聴できるサービスも多くなりました。
TikTokで動画を投稿すれば多くの人に見られるため認知拡大が期待できますが、同時に炎上リスクも存在します。
炎上についてはX(旧Twitter)やFacebook、InstagramといったSNSでもありますが、TikTokは拡散されやすい特徴があります。
TikTokに不謹慎・不適切な動画を投稿してしまうと、さまざまなユーザーに燃え移ってしまい、炎上がしやすくなるのです。
炎上の原因は動画の内容だけではなく、コメントなどほかのユーザーへの配慮不足など、多岐にわたります。
そのため、過去の事例やコンテンツの理解など担当者がTikTokに関する理解が必要である点には注意しましょう。
動画の内容によっては採用のミスマッチにつながる
TikTokを用いたマーケティングを成功させるためには、トレンドを意識することやギャップがある動画が有効です。
流行の音楽を使い、ダンスをしている人を見かけたことがあると思いますが、これらはトレンドやギャップを意識しています。
一見強面の人が流行の音楽でダンスをしていると、そのギャップを面白いと感じて拡散されやすくなるのです。
これらはメリットのように見えますが、採用活動においてはデメリットになってしまう可能性があります。
楽しい動画=楽しい社風であることを知ってもらいたい一方、考えなしにエントリーをしてくる志願者が応募することがあるのです。
一般的に、採用活動の際はひとりあたり100万円程度のコストが発生するといわれています。
不採用の場合でも数万・数十万のコストが発生するため、企業としては採用のミスマッチをできる限り抑えたいのです。
あまりにも自社とギャップがある動画を投稿してしまった場合、採用のミスマッチにつながる点には注意しましょう。
TikTokを利用した採用活動の成功事例
下記は、TikTokを利用した採用活動で、多くの志願者が応募した成功事例です。
おじさんが踊る
短いネクタイと大きなおなかであるにも関わらず、キレキレのダンスを踊るおじさんの動画がバズりました。
実は、このおじさんは企業の取締役を務める人であり、採用や社風をアピールするための動画だったのです。
TikTokは10代や20代をメインとしたサービスですが、もちろんそれ以上の年齢の人も利用しています。
そのため、採用活動においては新卒だけではなく、中途採用の際にも有効活用ができるのです。
取締役という重役がダンスをすることで、「カジュアルな社風」「一緒に働きたい」と考える人が急増。
その結果、この企業には多くの人から採用に関する問い合わせや、実際のエントリーが寄せられました。
また、自社ビジネスからズレすぎないような動画を投稿したため、採用のミスマッチも防げています。
社員の日常を投稿
就活性や転職を検討している人のほとんどは、転職先の社風や従業員がどのように過ごしているか、です。
これらは面接の際にも聞くことはできますが、本当かどうかを疑ってしまうような人もいるでしょう。
また、口頭ベースで説明を受けても、いまひとつイメージがしにくいという人は多くいるものです。
TikTokを利用して社員の1日に関する動画を投稿することで、短時間でどのような日常を送っているのかを理解してもらうことができます。
午前中は何をしているのか、ランチはどこに行っているのか、アフター5はどうなのかなど、動画は多岐にわたります。
これらを投稿することで、視聴者は自社の理解を深められる、企業は採用のミスマッチを防げるメリットを得られます。
「こんな感じの社員が在籍しているなら、自分もいけるかも」といったように、就活の一歩を踏み出せる要因にもなります。
商品紹介
製造業やメーカーのなかには、TikTokで商品のお役立ち情報を絡めた会社紹介をしているところがあります。
自社がどのような思いで商品を製造しているのか、どのような人に買ってもらいたいのかなどの想いを伝えています。
商品には必ずターゲットが存在しており、TikTokを利用することでターゲットに訴求することができます。
商品をメインに動画を投稿することによって認知拡大が期待できますが、会社紹介を絡めると採用にも良い影響をおよぼします。
「我々と一緒に○○を皆さんに届けませんか?」など、募集を訴求した言葉も有効です。
その際、ハッシュタグには「#採用」や「#募集中」などを使用することで、就職希望者が集まりやすくなります。
プロフィール下のリンクはホームページではなく、リクルートページに遷移するように設定しましょう。
TikTokを用いた採用活動のコツ
TikTokを採用活動に用いる際は、下記のコツを押さえて運用しましょう。
ギャップがある動画を作成する
先述の通り、TikTokを利用しているユーザーはギャップがある動画に興味を持ちやすい傾向にあります。
真面目そうな重役が踊ったり、ちょっとしたいたずら(炎上注意)をしたりといったものなどは、ギャップの一例といえます。
採用や企業を知ってもらうためには、まずは認知が前提となり、そのために拡散性が高いTikTokを利用するのです。
一方、業務内容の説明やビジョンの説明など、真面目な内容については遷移先のホームページで見てもらいましょう。
まずは楽しい企業であること、視聴者・ユーザーに楽しんでもらうことを前提に動画作成・投稿が重要です。
雰囲気の良さを伝えることによって、自然と志願者を増やせるでしょう。
会社全体を巻き込む
TikTokはひとりで運用すると、動画の傾向が偏ってしまったり、業務過多に陥ったりすることがあります。
TikTokerの場合はひとりで動画に写っていることが多いですが、企業の社員がひとりで映ってもアピールは難しいでしょう。
視聴者のなかには「またこの人か…」「ほかの人はいないのか…」と感じてしまう人がいるかもしれません。
一方、先述した成功事例では、取締役やほかの社員など、さまざまな社員を巻き込んで動画を投稿しています。
人が変わることで同じ内容の動画でも、異なったものを作成できるため、ユーザーのマンネリを防ぐことができます。
年齢や性別、役職が異なる社員を巻き込んで動画を作成することで、どのような人が在籍しているのかも知ってもらえます。
ハッシュタグをつける
TikTokの拡散性が高いといわれる要因としては、アルゴリズムだけではなくハッシュタグ「#」の存在が挙げられます。
下記は採用の際に用いられることが多いハッシュタグであり、検索からの流入が期待できます。
- #会社名
- #募集中
- #採用
- #転職
- #仕事
ただし、ハッシュタグはつけすぎると動画にかぶってしまうため、3個から5個程度がおすすめです。
ほかのSNSでもハッシュタグ機能は搭載されていますが、TikTokは拡散力が高いサービスです。
ハッシュタグ経由で動画にたどりつき、その動画が面白ければまたたく間に拡散される可能性があります。
単純にその動画を楽しむ人もいますが、なかにはその企業に興味を持って応募する人がいます。
このようなチャンスがあるため、TikTokを利用して採用する価値はあるといえます。
まとめ|最近は採用にTikTokありき
こちらの記事では、TikTokを活用した採用活動の方法や成功事例などをご紹介しました。
採用活動にTikTokを利用することで、下記のようなメリットを得られます。
- 企業や職場の雰囲気を伝えやすい
- 費用対効果が高い
- まだ競合が少ない
- 動画制作が簡単にできる
- 拡散力が高い
一方、長期的に継続した運用が必要、運用に工数が発生する、炎上のリスクが付きまとう点には注意が必要です。
採用活動の成功事例としてはおじさんが踊る、社員の日常を投稿、商品紹介などが挙げられます。
これらはギャップがある動画を作成することや会社全体を巻き込むこと、ハッシュタグをつけることを意識した結果と推測できます。
これから採用活動を行う際は、TikTokを利用してみてはいかがでしょうか?