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TikTokでアカウントを共有する方法と注意点について解説
TikTokでアカウントを共有する方法と注意点について解説
TikTokは10代や20代を中心に、短い尺の動画を共有して視聴したり視聴してもらったりするためのツールです。
文章よりも情報が理解しやすく、画像よりも多くの情報を発信できることから、ビジネスシーンでも活用されています。
企業が使用する場合、ひとりのマーケターが使用することがありますが、複数名でアカウントを共有することもあります。
こちらの記事では、TikTokを複数名で共有するメリットや注意点などをご紹介します。
TikTokのアカウント共有について
TikTokの共有アカウント(共同垢)とは、複数名でひとつのアカウントを共有することを指します。
本来、TikTokは動画の撮影から編集、投稿までの作業などを、ひとりで運営する仕様となっております。
複数名で使用する場合でも、動画に写る人の数が増えるだけで、運営には携わらないことが多いです。
しかし、一般人の場合、代表例として友達同士だったりカップルだったりといった場合に、複数名で共有することがあります。
このような立ち位置の人が複数のアカウントで運営した場合、視聴ユーザーへの表示がばらけてしまいます。
企業においてはひとりのマーケターが運営することがありますが、その人が休んでしまうと運営自体が停止してしまうでしょう。
また、ひとりのアイデアだと動画の性質や特徴などが偏ってしまうため、動画の多様性が期待できません。
これらの状況を改善するために、ひとつのTikTokアカウントを複数名で共有するのです。
アカウント共有はTikTokに限らず、Webマーケティングの場合はGoogleアカウントなども共有することがあります。
クライアントのGoogleアカウントを、自社で管理しているひとつのアカウントに共有してもらうことで、全員が視聴できます。
共有可能人数
結論として、TikTokの共有アカウントで共有できる人数については上限が設けられていません。
そのため、数名・数十名のWebマーケターで構成されている部署でも、全員がひとつのアカウントを使えるのです。
一方、複数名でアカウントを共有すると、情報漏洩や責任の所在が散漫になるといったリスクが発生します(詳細は後述)。
そのため、社内ルールを徹底する必要があり、各社員にリスクについて十分に注意してもらわなければなりません。
アカウント共有のメリット
こちらでは、TikTokのアカウントを共有することで得られるメリットをご紹介します。
業務効率の改善
企業によってさまざまですが、TikTokの運営者はTikTokの運営だけではなく、さまざまな業務を兼業しています。
TikTokについては動画の作成や編集、投稿、その後のユーザーへの返信など、業務内容は多岐にわたります。
Webマーケティングの場合はコンテンツ作成や広告運用、SEO対策など、さまざまな業務を行わなければなりません。
ひとりですべての業務を実行するとなると、専門知識だけではなくそれぞれで早急な対応が求められます。
TikTokを運営していたら広告の予算を超過したり、広告を運営していたらSEO対策がおろそかになってしまったりします。
これらのトラブルを回避するために、複数名でTikTokのアカウントを共有することが挙げられます。
複数名のマーケター、もしくはマーケティングに携わる社員がいる場合、業務を分担できるため効率が改善します。
Aさんが動画を撮影し、Bさんが編集、Cさんが〇時に投稿といったように業務を分担することが一例として挙げられます。
また、業務を分担することによって、それぞれの責任の所在が明確になる点もメリットです。
悪い部分が明確になり、改善案を立案しやすくなるためPDCAサイクルを素早く回せるでしょう。
管理の効率化
TikTokにおける管理とは、ユーザーからのコメントや質疑応答への対応や、データ分析などが挙げられます。
企業がTikTokに動画を掲載すると毎回多くのユーザーからコメントや質疑応答が寄せられる可能性があります。
コメントや質疑応答はユーザーがその企業や商品・サービスに興味があることを現しています。
近年では顧客との接点を増やすことを目的として、TikTokをはじめとしたさまざまなSNSを運用するようになりました。
興味関心を持つユーザーに対しては、熱が冷めないうちに早急にコメントをする必要があります。
ひとりで運営している場合、ほかの業務も実施していることが考えられるため、返信が遅くなることがあるでしょう。
複数名で運営している場合はAさんにコメント返信を依頼できるなど、管理効率が改善されます。
また、データ分析を複数名で行うことで、ひとりでは気付けなかった問題点に気付ける可能性が高くなります。
TikTokで多くのユーザーを集客するには、時間帯や投稿した動画の性質など、さまざまな観点に注意しなければなりません。
複数名でデータを管理することで思考時間を減らせるため、業務・管理効率の改善が期待できます。
動画の多様性が期待できる・さまざまな顧客獲得が期待できる
ひとりでTikTokを運営することのリスクは、動画の多様性が無くなることにより顧客が絞られることが挙げられます。
たとえば、まじめなAさんが動画を作成した場合、少しお堅いイメージの動画が連続して投稿される可能性があります。
紹介する商品やサービスに依存しますが、まじめなイメージが苦手なターゲットの場合、期待しているような成果を得られません。
一方、まじめな業界でもカジュアルな動画を投稿すると、企業イメージが低下してしまう可能性があります。
基本的に企業がTikTokを運営する際は事前に入念な打ち合わせを行いますが、動画の方向性については改善が必要です。
ひとりで運営していて期待しているような成果が得られなかった場合、責任はすべてひとりの運営者になってしまいます。
言われた通りに作ったのに叱責を受けてしまうと、モチベーションの低下につながりかねません。
複数名でTikTokアカウントを共有・運営することによって、さまざまな視点の動画作成が期待できます。
Aさんは少しまじめな、Bさんは少しカジュアルな思考をしている場合、動画の多様性が生まれます。
さまざまな視点の動画を作成して結果を分析することによって、さまざまなユーザーの獲得が期待できます。
代理店に依頼ができる
TikTok運営に限らず、Webマーケティングではさまざまな知識が求められるものです。
そのため、Webマーケティングを行う際、企業によっては経験者を雇用・引き抜くことがあります。
SEO対策の場合はタイトルや見出しなど、主要タグの最適化やアップデートなどの情報を入手しなければなりません。
広告運用の場合は最適なキーワードの強化や日予算の調整、広告文の改善などを行って成果改善をします。
TikTokの場合はさまざまな動画を投稿し、反応が良かった・悪かった動画についての調査・改善が求められます。
これらを社内・インハウスで行うことも可能ですが、情報収集や改善ポイントの抽出には限界があるものです。
そこで、企業のなかにはWebマーケティングに関する業務をマーケティング会社に依頼するところがあります。
いわゆるコンサルティング業務も含まれており、またマーケティング会社によっては作成や実装も行ってくれます。
代理店に依頼することで社内リソースを削減できるほか、専門知識による高品質なサービスを受けられるのです。
代理店に依頼するためにはTikTokアカウントの共有がほぼ必須であり、その代わりに高い成果が期待できます。
ユーザーへの返信・対応が早くなる
先述の通り、ひとりのマーケターがTikTokを運営していると、ほかの業務に忙殺されてユーザーへの返信が遅くなります。
ユーザーからの連絡は対象となる商品やサービスに興味を持っていることの表れであり、早急な対応が求められます。
最低でも当日中に連絡をしなければ、「この企業は対応が遅い」と思われてしまう可能性があるのです。
本来、TikTokをはじめとしたSNSは、ユーザーと企業の心理的な距離を縮めるために用いられます。
しかし、対応が遅れてしまうとマイナスイメージとなってしまう可能性があり、その情報が拡散されてしまうかもしれません。
残念なことに、SNSは情報の拡散力が高いツールであることから、マイナス情報は瞬く間に広がってしまいます。
また、返信が早くても最適解を用意していなかったり、言葉遣いが悪かったりしてもマイナスになります。
複数名でTikTokアカウントを運営することによってユーザーへの返信スピードが向上するため、レスポンスは改善されます。
返信内容については事前に社内でスクリプトを用意しておくことで、平準化が可能となります。
最適解を最速で返信することで、企業に対する信頼度の向上が期待できます。
アカウント共有の注意点
一方、TikTokのアカウントを複数名で共有する場合、下記のポイントには注意しましょう。
セキュリティリスク
TikTokのアカウントを複数名で共有する際、IDとパスワードを渡して各人でログインして使用します。
これはTikTokに限らず、GoogleやYahoo!などでも同様であり、先述の通り業務効率の改善が期待できます。
Aさんは特定の業務、Bさんは別の業務を行うといったように、複数名で情報を共有することで役割の分担が可能です。
しかし、複数名でアカウントを共有することによって、IDやパスワードが外部に漏れる情報漏洩のリスクがあります。
これらが外部に漏れてしまうと不正ログインやデータを消されるといった、さまざまな被害を受けることがあるのです。
また、情報を入手した第三者が勝手にパスワードを変更すると、動画の投稿などができなくなります。
企業にマイナスとなるような動画を勝手に投稿される可能性が考えられます。
このように、複数名でアカウント共有を行うとさまざまなリスクがあるため、取り扱いには細心の注意が必要です。
基本的には1アカウントにつき1端末でしかログインできない
TikTokはIDとパスワードを共有することで複数名の運営が可能となりますが、基本的には1アカウントにつき1端末です。
公式には複数名でのアカウント共有に関する記述はなく、責任はすべて運営者に依存します。
先述した「共同アカウント」や「共同垢」という言葉は通称であり、公式が用意したものではありません。
たとえば、AさんがiPhoneでTikTokアカウントを作成した場合、基本的にはそのiPhoneでの運営となります。
機種変更などの場合はアカウント引継ぎを行いますが、アカウント共有はこの作業を複数名で行うことを指します。
旧機種については不正ログインなどを防ぐために、TikTokからログアウトしてアプリを削除しましょう。
最も脅威となるのはアカウントの乗っ取りであるため、社内ではリスクに備えた対応が求められます。
そのため、TikTokのアカウントを複数名で共有する場合、メリットとデメリットを精査したうえで判断しなければなりません。
シャドウバンのリスク
先述の通り、アカウント共有はTikTokが推奨しているものではなく、ユーザーが独自で行うことを指します。
運営側の観点からすると、複数の端末から同時刻にログインするということは怪しい挙動になります。
不正ログインだと判断されると、公式に寄ってシャドウバンのペナルティが下される可能性があるのです。
TikTokのシャドウバンとは、不適切な投稿や利用規約に違反があった場合に、運営側が一定の制限をかけることを指します。
シャドウバンが行われると、投稿した動画がフォロワー以外のユーザーに表示されないなど、さまざまなデメリットがあります。
その結果、動画再生数が減少するだけではなく、いいねやコメント、フォロワー数などが増えなくなるのです。
改めて、シャドウバンは公式からのアナウンスがないため、データなどを見て推移を確認する必要があります。
最悪の場合、不正ログインだと判断されることにより、アカウント凍結の可能性も考えられます。
アカウントの共有方法
TikTokの共有アカウントに複数名がログインする方法は、対象となるアカウントのIDとパスワードを入力するだけです。
ただし、同じアカウントでスマホやタブレットから同時にログインできない点には注意が必要です。
そのため、社内やマーケティング会社でアカウントを共有する場合、ユーザーによって使用時間を決めなければなりません。
「〇時からTikTokにログインします。」などのアナウンスをしなければ、ログインすらできないのです。
共有アカウントの作り方
TikTokの共有アカウントは通常のアカウントと変わりはないため、下記の手順で作成することができます。
- TikTokアプリを起動する
- 生年月日を入力する
- メールアドレスを入力する
- パスワードを設定する
- ユーザー名を設定する
あとは作成したIDとパスワードを共有することで、複数名でひとつのアカウントを運営・管理できます。
TikTokのアカウント共有に関するよくある質問
下記は、TikTokのアカウント共有に関するよくある質問になります。
サブアカウントは作成できる?
結論として、共有アカウントであってもサブアカウントを作成することができます。
TikTokのプロフィール画面から「アカウント追加」を選択することで、複数のアカウントを作成可能です。
サブアカウントを運営することによって、別角度のブランディングなどもできます。
共有アカウントに入れない
共有アカウントに入れない場合は、ユーザー名が間違えているか、ID・パスワードが間違えている可能性があります。
これらを変更していないにもかかわらずログインができない場合は、アカウントが乗っ取られている可能性が考えられます。
アカウント乗っ取りのトラブルを回避するために、社内ルールを整備するなど社内管理を徹底しましょう。
共有アカウントの削除方法
TikTokの共有アカウントも、結局のところひとつのアカウントのため、下記の方法で削除できます。
- 「マイページ」に移動する
- 右上の三本線マークから「設定とプライバシー」を選択
- 「アカウント管理」から「アカウント削除」を選択
- 注意書きを読んだうえで「続ける」をタップ
- SMSに届いた認証コードを入力して「アカウントの削除」をタップ
こちらも、不正ログインによって削除されないように、徹底したアカウント管理を行いましょう。
下書きはシェアできる?
下書きについても通常アカウントと同様に、ログインしているユーザーは下書きデータを閲覧できます。
ブランディングやマーケティングのために作成した動画は、社内全体で確認する必要があります。
TikTokの規定に違反していないのかをひとつのアカウントで確認できる点も、アカウント共有のメリットといえます。
まとめ|アカウント共有は運営効率の大幅改善が期待できる
こちらの記事では、TikTokのアカウント共有について解説しました。
TikTokの共有アカウント(共同垢)とは、複数名でひとつのアカウントを共有することを指します。
業務効率の改善や管理の効率化、動画の多様性が期待できる・さまざまな顧客獲得が期待できる、代理店に依頼ができる、ユーザーへの返信・対応が早くなるといったメリットがあります。
一方、セキュリティリスクや基本的には1アカウントにつき1端末でしかログインできない、シャドウバンのリスクには注意が必要です。
アカウント共有については、対象となるアカウントのIDとパスワードを入力するだけで行えます。
アカウントの作成方法も個人のものと同様のため、特に迷うことなくアカウントを作成・共有ができるはずです。
上記のリスクに注意を払いつつ、業務効率や成果改善に大きく貢献してくれるため、アカウント共有を実践してみましょう。